2013年 10月 28日
涙のスケッチ5番勝負
さてこんな大都会にどう立ち向かうのか。
待ち合わせはカリヨン広場という、BigEggで飼いならされた大阪人には、まだ馴染みが薄い場所。
みなさん集合し、各々解散してスケッチに向かう中、
このご時勢に頑なに携帯電話を持たない田頭テリヤキ君が遅刻しとるので
僕だけ残って待ちつつこの場所でスケッチをする。
今回の僕のテーマは「鉛筆で描く」ということなので、
普段使い慣れているマッキーを今日は封印し、
まずはチューニングのつもりでカリヨン広場を描く。
広場の象徴でもあるこのベルを描こうとするが、鉄骨の組み合わせが
リアルで見ても「嫌がらせか」と思うほど、どないなってんねんこれ状態なので、
何がカリヨンやねん、そもそもカリヨンて何語やねんと、まったく気合の入らない状況で描くので
まあこんなもん。
まあこの一枚で、いつものようにフォーカスを絞っていく調子を戻していけばええか。
描いてる途中でテリヤキ君も来たんやけども、ベンチも確保できたし、めんどくさいので
その場から首を動かすだけで見える、今話題の「阪急」を描くが、ニュー阪急の複雑なこと。
おのれはスケッチされたないんか!言うほどの、辻褄合わせに難しい形をしており、
あ!ここ完全に間違えた!など多数に失敗しつつ、まあチューニングチューニングと
真っ直ぐな線を、真っ直ぐに描かず、どれだけ成り立つかなんてことにチャレンジしつつ
あんまり深く思いつめずに、とりあえずまあええか。しらんしらん。のところまで持っていく。
場所を移動。JRの上の展望のところに行って、眼下に見える複雑なビル郡を
はるか彼方に見える箕面まで描いて一日終えたろかと思い取り掛かるが
完全に範囲ミスで、結局は梅田スカイビルだけ描くことになる。
チューニングはまあ整ってきたけども、正直ここで寒さもあり、心が折れかける。
ビルとか描くもんちゃうわ。登るもんや!とか思い始める。
エスカレーターで降りてると、またこれ大阪人には気恥ずかしくなる名称の
「時空の広場」なるものがあったので、
めっちゃめんどくさそうやけども、ここに敢えて、向上心の塊の僕はここで敢えて!と
普段の二度寝、三度寝はあたりまえ!の怠惰の罪滅ぼしと挑むが、まあこんな程度で、
せっかくええ感じに整ってきた調子がまた狂いだしてくる。
めんどくさいことを「絵を描く喜び」に持っていくほどの気温は実際に高くもないし、
正直、もう一枚着てきたら良かったという状態なので
まあ午後の部から気合を入れたらええかと、ここで一気に逃避モードに入る。
今朝は10時集合だったので、バタバタで出てきたために、朝ごはんも食べられなかった。
正直、ごっついお腹減ってきた。お腹急降下。
まだお昼ごはんの集合まで1時間半ほどあるので、こんなスケッチしてられへん、
俺にはもっとやることがあると、
すぐ横のビルの、東急ハンズの画材屋にウインドウショッピングしに行く。
今日のスケッチは「鉛筆オンリーで!」と、筆侍の先輩方ほどの実力も無い癖に
決めた割りには「8B」という暴れん坊の腕白坊主しか持ってきておらず、
「原因はここにあると見た」と100パー画材のせいにして
鉛筆の4Bと6Bを購入。
そして飛び出す3D恐竜ポストカードなどに心奪われたりしながら、昼ごはん30分前から
再スケッチ。
次の鉛筆は先ほど買った6Bの鉛筆。
もう画材のせいには出来ない。
先ほどまでの、きかん棒に比べたら6Bのなんと扱いやすい事!
15分でなんとか鉛筆を終え、まだ時間もあったのでコピックで一色の色つけもした。
本当は奥にグランフロントのビルが見えてるんやけど、
抜きを強調するために描かなかった。
最初からこれでやれば良かった。
よし、後半これで追い返すぞ!グランフロントは午後の部に念入りに描くので、まっとけよ。
と思ってたら、主催のタケウマさんが
風邪で後半から帰るということで、
それでは引き続いては一番参加歴の長い僕に、
後は任せてください、安心して本日はお帰りになってくださいと言おうとした刹那
じゃあ、僕も帰ります。私も!おいどんも!となって
今日の後半は無くなりました。
みんなの力で山崎絵日和を6Bへ