2011年 10月 14日
猿以下の惑星

猿の惑星 創世記を観ました。
前々から思ってたんやけど、後付のものって、なんかズルイ気がします。
だってそれまでの財産ありきなワケでしょ?
バットマンのダークナイトとかウォッチメンとか然り。
あんなもん、仮面ライダーと連続幼女殺人鬼を戦わせるようなもんやもん。
一番ズルイなあと思ったのはオトナグリコのCM。
実写化した磯野一家はパロディではあるけれども、やっぱちょっと
乗っかり感がズルイと思うし、作品自体の全体重で、巴投げでぶっこわしている。
まあユエに面白いんやけど、ええんか?的なものも付きまとう。
そんな気満々で、不安を抱えつつ始まった「猿の惑星 創世記」。
ここで警告!ネタバレはないけど
1mmでも観ようと思ってる人はここ以降は読まないのをお勧めします。
だってやっぱり先入観入ってしまうしね!
ほな書くなって話やねんけどね!
ということで仕切りなおし。
そんな気満々で、不安を抱えつつ始まった「猿の惑星 創世記」。
読みにくい場合は、文字を選択して反転させると読みやすいよ。
もうね、、、、この映画、、、、
めちゃめちゃに面白い!!!!!
まずCGの話。
今まで、CGが凄い映画は色々あったけど
俺の中で、CG革命のターニングポイントはジュラシックパーク1やと思うの。
いや、ターミネーターとか少林サッカーとかアバターとか
すごいの仰山あるよ、あるけど、「夢をかなえる」的なCG革命は
自分の中ではジュラシックパークの首長竜が出てきたあのシーン。
あんときは泣いたね。
てか、そもそも僕が恐竜すっきゃからね。
次のターニングポイントCGはこれやっちゅうほど凄かった。
ようわからんモンスターより、実際のものをCGにするほうがやっぱ
優れ度も分かりやすいしね。
そして、本物の猿は一匹も使ってないらしいからね。
でも居るからね猿。縦横無尽に動き回ってるからね。
めっちゃサルってるからね!
予告で観れる「主役っぽい猿」居るでしょ?予告であの顔みたとき
「全然サルちゃうやん!!!」ってめちゃめちゃ不安になったんやけど
あれワザとやからね。
ちゃんとした猿も仰山出てくるからね。
CGも凄いけど、単純明快なサルストーリーもようできてる。
あるシーンではもう、僕の無い髪の毛が総毛立ったからね。
丁度この時期に観たのもタイミング的には良かったのでしょう。
3月の震災以降、世の中のオカシイところがボロボロと表に出てきてるやないですか。
「いやいやいやそれマジでいうてんの?」みたいなことばっかりやないですか。
そんなグッチャグチャな世界の憂さ晴らしには最強の映画。
そして一服ちょっと考えた。「この映画と同じ内容の映画観たことあるぞ!」と。
この、ためてためて爆発する爽快さの映画確かあったぞ。。。。
記憶のタンスを開けまくって、ものすごい奥の端のほうから出てきたのは
80年代につくられた森田芳光監督の
「バカヤロー!」って作品。
答えが出てがっくりきた。
この映画は別に「猿の惑星」とはぜんぜん別の題名でも良かったんちゃうかなとすら思う。
逆に「猿の惑星ぇ?観てないしー趣味じゃないしー」ちゅう勿体なさまで感じる。
ゆえに、最初に思った「ズルさ」も全く無かった。
警告を突っ切って読んでしまった人は
はよみてね。
たぶんここ数年のナンバーワン。

これからの基準は「サル的にこれはどうなん?」