2014年 04月 02日
桜満開

人脈を広げるというセンスが無い。
当時の世の浮かれ具合もあったんやとは思うけど、
イラストの学校にも行かずに
(というか、そういうところがあることさえ知らんかった)
手探りの蛇行運転で進んできたので、
まったく思うように行かずの難航するイラストレーター道には
そういうことも仕事のひとつなんちゃうかと思って
身体ギシギシ言わせながらクリエイター交流パーリー的なものに行ったりしたこともあった。
これがまた、どうも俺はクリエイター不適合なんちゃうかと思うほど馴染めんかった。
「あわよくば」の空気感が半端なく、これはちゃうわと肌で感じてしまった。

自分がそのステージに上がれば、おのずと人とはめぐり合えると悟ったときに
スパっと、そういう集まりに参加するのはやめたんやけど
たしかに、そういう場で仕事をガンガン取る人も居るやろし、
戦略ばっかりで、それでステージに立つんかい!みたいなのを先行する人もおるし
語るな語るな、と思うけれどそれでカリスマを作っていく人、
それぞれのタイプがある。
自分はそのタイプではないから、
無理せんことが、唯一のオリジナルの道と思うことにした。
そんなこんなが自分の中で納得ついて
そして、歳を取ったってのが一番の原因や思うんやけども
ある時考えたのは、たぶん自分は今際の際で
「ちょっとどうでもええことに悩みすぎたな」と思って、死ぬやろなってこと。

「思うようにはいかんけども、おかげで思わぬ武器を色々手に入れた
とりあえず今までの俺ご苦労!」と分かった頃から
同業の人と知り合う機会が多くなってくる。
意外にも、イラストレーターとして人から知られてたりする。
ただ単に燻ってただけやなかったんやなと知る。
これもおのずと自分がそのステージに行った内の一つなんやと思う。
同業の人との劣等感なども気構えんでも良くなってきた。
というか、いろいろなことをゴッチャにしてたような気もする。
柔軟なイラストレーターの人とはしゃべっててやっぱり楽しいし
そうなってきたらイラストに対する考え方も
ちょっと変わって来たというか、広がった。

しかし未だに、お前ダレやねん的な、
クリエイター周りに居る「独特の雰囲気」を持った人らはしんどい。
自分はここらへんの人種と、知るべき人種を
ゴッチャにしてたんやろなあと考える。
たぶんここらへんも、もうちょい自分が歳を取ると
線引きが無くなるような気もする。
なんやかんや言うても、
みんな必死のパッチなんやなと分かってきたので。
苦難の道でもがくかもしれんが、それがオリジナルを作ってる時期でもあるので
不器用な若き人はぶつかり方を知らんので仕方が無いけども、
死なないように進んでいってください。
って
年寄りみたいなこと言うてもうたわ。
桜のせいや。

ワシも大人になったもんやで

by yamasakki2
| 2014-04-02 22:30
| 日常